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2021/01/02

東京都福祉保健局 妊活チーム

https://www.ninkatsuka.metro.tokyo.lg.jp/soudanshitsu/

東京都保険局 妊活チームによるさまざまなプログラムです

不妊の検査とは

不妊の検査は、妊娠しにくい根本的な原因がないかどうかを調べるものです。
男性と女性、それぞれの検査があります。
もしも、妊娠しにくい原因が見つかれば、それをおぎなう治療をして妊娠・出産を目指します。

「今は自然にまかせるから、検査はまだ先でいい」と思うかもしれません。これから妊活を始めるのなら、しばらく様子をみてもいいでしょう。
しかし、もう少し積極的に「自分たちで排卵日を予測して、それに合わせてタイミングをはかる」のなら、早めに検査をしたほうがいいでしょう。

その場合、排卵していること、卵管が通っていること、精子の数が十分あることが前提です。

排卵は基礎体温や排卵日予測検査薬で推測できますが、卵管や精子の状態は検査をしなくてはわかりません。もしも、両方の卵管が詰まっていたり、精子の数が極端に少なかったりすると、自然妊娠は難しくなります。
ですから、ちょっと妊娠しにくいかも、と思ったら一度検査を受けたほうがいいのです。

女性の検査

女性の検査は、月経周期に合わせて行われます。一通りの検査を終えるまでに、1〜3カ月ほどかかります。

初診

問診:月経の状態、妊娠・出産・流産などの経験、妊活を始めてからの期間などを聞かれます。医師からは、これからの検査や治療の進め方などの説明があります。

内診:子宮や卵巣に異常がないかどうかを調べます。
現在では触診よりも正確な経膣超音波検査で画像を見ることが中心になっています。

経膣超音波検査

超音波(エコー)によって映し出される画像を観察する検査。腟内に器具を入れる方法で行います。
子宮や卵巣、子宮内膜の状態を確認するほか、子宮筋腫や卵巣囊腫(らんそうのうしゅ)などが発見される場合も。

血液検査

初診では感染症の有無や、月経周期に応じて、排卵や妊娠にかかわるホルモンの分泌などを調べます。

AMH検査

血液検査のひとつで、卵巣にどれくらいの卵子が残っているかを知るためのもの。
不妊治療専門クリニックなどでは、AMH値を治療方針の参考にしています。

子宮卵管造影検査

子宮の形状や卵管が通っているかどうかを調べる検査。
子宮内に造影剤を注入し、卵管へ流れるのを待ってからX線で撮影し、画像を確認します。この検査によって卵管の通りがよくなる場合があり、治療的な役割もあります。
現在では超音波用の造影剤を使った超音波卵管造影の検査をしている施設もあります。

フーナーテスト

射精された精子が子宮頸管を通って、子宮までたどり着いているかどうかを調べる検査。
排卵日近くに性交渉し、採取した頸管粘液(けいかんねんえき)の中の精子の状態を確認します。頸管粘液の性質と状態に結果が大きく左右されるため、海外のテキストではエビデンスレベルの低い検査に位置づけられています。血液検査で精子不動化抗体を調べるほうがより正確です。

男性の検査

男性の検査は精液検査で、専用の容器に精液を採取。精液の量や濃度、運動率などを調べます。
もしも、「精子の数が少ない」などと言われた場合でも、次に検査すると問題ないこともあり、同じ人でも結果に大きなばらつきがあるものです。治療方針の大まかな決定の参考にします。

射精精液中に精子が見当たらない無精子症の場合は、男性不妊の専門の泌尿器医科で詳しく検査を受け相談しましょう。精巣に精子があれば妊娠の可能性はあります。
精子の数や運動率をよくする確立された治療法は医学的にありません。
精子が原因で人工授精や体外受精、顕微授精などが必要となるわけですので、それらは実は男性不妊の治療です。

※100人に1人程度いる、と言われています。


検査は男女がいっしょに受けることが大切

自分たちの体は妊娠できる状態なのか、妊娠に際してトラブルになりそうなことはないかを調べるのが不妊の検査です。

もし、妊娠しにくい原因が見つかれば、治療することで妊娠のチャンスが広がります。
検査はあまり先延ばししないことが大切です。
まずは妊活の第一歩として、ふたりで検査を受けて問題がないかどうか調べてみてはいかがでしょうか?

 

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