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2020/12/13
不東庵 ふとうあん を訪問して

【不東庵】を訪問してきました。
第79代首相 細川護熙さんにお話をお伺いしてきました。
細川さんは平成十年に湯河原別宅を
「不東庵(ふとうあん)」と名付け、住まいを移され作陶をされています。たまに東京に帰ってこられ、六本木ヒルズにて陶芸の話をされたり、帰りに都内にぷらっと立ちよられます
「不東庵」とはどういう場所かお教えいただけますか。と、うかがいました。
不東庵とは《玄奘三蔵さまが、仏典を持ち帰る迄は「東(中国)」へ後戻りしない(つまり”不東”)と決意して旅に臨んだ玄奘三蔵さまの不屈の精神を表しています。》
この「不東庵」は、細川さま私の母方の祖父母が暮らしていた家でしてね。子供の頃からよく訪れていました。母屋のほかには茶室や工房、アトリエがあり創作の傍らに好きな本を読み、畑を耕し、若い頃からの憧れだった閑居暮らしを続けていますよ
庭に枝垂れ桜や山桜、椿、紅白の梅などの木々があり母屋は約三十坪ほどの平屋の家屋になります。
庭の隅で菜園をやっていますが、時々猿が現れると大変ですね(笑)それに湯河原といえば温泉ですから家のすぐ上に湯元があり、いつも湯が湧き出ています。お茶やだいだいを湯船に浮かべて湯に入ることを、都内に来て学びました。
陶芸は、勘だけで焼き加減を調整していきます。焼いている時はこの工房がサウナ状態ですよ(笑)また今まで手がけた作品も置いておりますのでぜひ湯河原にご覧にいらっしゃいよ。
祖父母が湯河原で暮らしていたので学生時代から訪れていたこともあり、いずれ湯河原に住みたいと思っていました。
湯河原の魅力といえば温泉でしょ。
それも私が湯河原にいる理由のひとつです。「不東庵」からすぐ近くに気軽に温泉を楽しめる「万葉公園:独歩の湯」という足湯があり
学術的に見ても湯河原の温泉は日本で一位といっても良いと思いますのでおすすめです。
工房の隣には、炭・灯油・電気それぞれの窯を据えた窯場もあり、楽の窯は丸2日間かけて焼きますが、炎の色を見ながら炭の量を調整して温度を計ります。
温度計は使わなく、勘です
漢方も。勘でしょ。施術も 勘が大切ですよ
年を重ねると、何事も 勘です。